東京ガス都市開発株式会社の依頼により、新宿パークタワー内の「ランチ・休憩スペース不足の解消」及び「オフィスの付加価値向上」という課題解決のため、同ビルのラウンジ企画設計を実施しました。

リビングデザインセンターOZONE+中川エリカ建築設計事務所共同で企画〜設計〜設計監理協力まで取組みました。「水平なパーティションと什器のマテリアルによる多用で多中心なワンルーム」というコンセプトの元、ひととひとを分ける通常の「垂直なパーティション」ではなく、分節しながら緩やかにつなぐ「水平なパーティション」を新たに考えました。

「水平なパーティション」とは、テーブルとしても、椅子としても使うことができる大きな水平面であり、３種類の高さ設定のもと1人で使うことも、５人や１０人で集まって使うことも出来ます。また椅子のタイプもリラックするためのソファ−からハイスツールまで多種多様なものを用意し、利用者が自由に選べるようにしました。これらの組み合わせにより、多彩な居場所が点在する共有スペースを実現しました。

ランチタイムの利用率も100％近く、当初の目的であるランチスペースの解消に貢献しています。また朝の出勤時間前の利用や、日中のミーティング等、一日を通して活用されるようになってきています。

photo: 鳥村鋼一