暮らしに、みずみずしい彩りを添えてくれるインテリアグリーン。
中でも今、手軽に部屋の印象を変えられると人気を集めているのが、季節の枝ものです。
そこで今回は、インテリアとしての枝ものの取り入れ方や、お手入れの方法など、気になるポイントを、OZONEのインテリアデザイナーがご紹介します。
― インテリアグリーン初心者こそ、枝ものがおすすめ
インテリアグリーンといえば、まず観葉植物などの鉢植えや生花が思い浮かぶかもしれませんが、切り花は寿命が短くコストもかかりますし、鉢植えは枯らしてしまったり・・・意外にハードルが高いと感じている方もいるのではないでしょうか。
そんな方には、手軽に取り入れられる枝ものをおすすめします。
枝ものはお手入れしやすく長持ちする上に、見た目も華やかなので、大きな鉢物でなくても空間を素敵に演出してくれます。
今特に人気があるのは、可愛らしい葉と華奢な枝ぶりで、インテリアにも合わせやすいドウダンツツジ。
初夏から秋口にかけて、町の花屋さんでも手に入りやすいグリーンです。
室内環境やお手入れにもよりますが、2週間~1ヶ月ほど持ち、長く楽しむことができます。
ほかにも、アセビやユーカリなども同じく丈夫で存在感があり、人気の枝ものです。
― 飾るのは目に留まるフォーカルポイントに
枝ものの特徴は、高さを出せること。
枝の長さを生かし、量もたっぷり取って、床に直に置くことで、観葉植物のようにお楽しみいただけます。
推奨の高さは110~150cm。目線より少し低めにすると家具などインテリアとのバランスも良くなります。
また、枝ものだけでなく、季節の花を少しプラスするのもおすすめです。
お花だけを飾るよりもコストパフォーマンスが良く、手軽に季節感を演出できます。
アジサイやブルーベリーなど実ものを一緒に飾るのもいいですね。
飾る場所は、お部屋入った時に目に入る壁際や、対角のコーナーなど、目に留まりやすい「フォーカルポイント」がおすすめ。
高さを出したい場合は、「花台」など使用してもよいでしょう。
棚の上やテーブルの上に飾る時は、花器の大きさに合わせて余分な葉や枝をカットしてボリュームやバランスを整えます。
ほかにも、コンソールやチェスト、いつも見るテレビ台の上など、目を引く場所に置くことで、フォーカルポイントとなり部屋の印象がアップします。
殺風景になりがちな玄関は、収納の上に置くとボリュームが出て華やかに。そこにディフューザーなどをプラスすれば、手軽におしゃれな空間が完成します。
枝ものを飾る入れ物は、初心者の方にはガラスの花器がおすすめ。水の減りや汚れが分かりやすく、涼しげな雰囲気を醸し出してくれます。
また下にボリュームのある花器なら安定感があり、大きな枝ものにも安心です。
― 花屋での買い方は?メンテナンスも楽々
いざ、枝ものにトライしてみようと思ったら、お花屋さんへ。
お店に行く前に、どのくらいの高さがほしいかイメージして、前もって測っておくことがポイントです。
テーブルに置くなら、ペンダントライトに当たらないように、といったサイズ感をチェック。
部屋のイメージを伝えたり、手持ちの花器の写真を撮っておくのもいいですね。
それらを伝えてお花屋さんに相談し、希望の長さに切ってもらいましょう。
初めての方は、花器も一緒に買うのもおすすめです。
ボリュームのある枝ものは、1つ買えばいくつも切り分けて、アレンジできるのもうれしいですね。
大きな枝ものを切る際は、花ばさみがあると便利です。
枝ものは、メンテナンスが簡単なのも魅力。
買ってきたら、まず水揚げをするひと手間で、持ちが長くなります。
枯れた葉を取り除きながら、2、3日に1回水換えしてあげることで、きれいな状態を長く保つことができます。
暑くなるこれからの季節、住まいにフレッシュグリーンを取り入れて、爽やかで心地よい時間を過ごしませんか。
植物を育てるのに自信がないという方も、枝ものなら気軽にトライできそうです。
OZONEインテリアデザイナー:志村文子
大手住宅メーカーコーディネーターを経て、現在はリビングデザインセンターOZONE「OZONE家design」にて、リフォームやインテリアを担当する。
モデルルームや個人住宅を中心にインテリアコーディネートやリフォームを手掛ける一方、住まいづくりに関するアドバイスやセミナーの講師活動も行う。
【インテリアコーディネートの事例】
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※2023年6月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございます。