家にいる時間も増えたこの頃、いつものお掃除にひと手間を加え、床の無垢フローリングのお手入れにも挑戦してみませんか?
今回は、多種多様なの無垢木材を揃える「マルホンショールーム MOKUZAI.com」の久保田麻希さんに、無垢木材との付き合い方や定期的なお手入れ方法などを教えていただきました。
― まずは、ご自宅のフローリングの種類を確かめる
フローリングには「単層フローリング」と「複合フローリング」の2種類があります。
単層フローリングは天然木を使った無垢材のフローリングのこと。
複合フローリングは合板の表面に薄く削った単板や木目調のシートが貼り合わせられた複数層で出来ています。
表面材の厚みや素材によって、挽板・突板・シート貼りに分けられます。
ここでは、マルホンが扱っている無垢フローリングのお手入れ方法をご紹介します。
無垢フローリングは、塗装の種類によってお手入れ方法が異なります。
まずは塗装の種類を確認してみましょう。
塗装の種類は大きく分けると、以下の2種類があります。
①浸透性塗装
浸透性塗装は木の表面にオイルや蜜蝋(みつろう)といった自然由来の塗料を
染み込ませるタイプの塗装で、一番無垢の素材感を楽しめる塗装です。
②コーティング系塗装
コーティング系塗装は、木の表面にウレタン樹脂の膜をコーティングするタイプの塗装で、
一般的なフローリングに施されている塗装と同じようなものになります。
お手入れも一般的なフローリングと同様で構いません。
― 浸透性塗装仕上げ無垢フローリングのお手入れ方法
【日常のお掃除】
水拭きは極力避け、掃除機や乾拭きなど乾いたお掃除をしてください。
何かをこぼしてしまった時などは、硬くしぼった雑巾で拭き掃除をしても大丈夫です。
水拭きを頻繁に繰り返すと、汚れから無垢フローリングを保護している塗料が剥がれてしまい、
毛羽立ちやシミの原因になるので、なるべく避けてください。
日常的に拭き掃除をしたい場合は、マルホンで
販売している「 Arbor水性クリーナーワックス」がおすすめです。
軽いワックス効果があり、保護力をキープしながら汚れを落とせます。
(※マルホンショールーム MOKUZAI.comの店頭では、メンテナンス用品の販売はしておりません。)
【定期的なメンテナンス】
年に一回程度は、仕上げで使っている塗料を再塗装します。
日頃、暮らしのなかで無垢フローリングに触れたり歩いたりしていると、
染み込んだ塗料が徐々に取れ、汚れがつきやすくなります。
そのため、年に一度を目安に塗料を再塗装するメンテナンスを行ってください。
クリーニングした後、塗料を塗って乾燥させて...。
塗料が乾くのを待っている間に、他の掃除も済ませてしまいましょう。
【シミ・汚れ・擦り傷・凹み傷の補修などのスペシャルケア】
床をくまなくチェックしてみると、気になる茶色いシミや凹み。
浸透性塗料で仕上げた無垢フローリングは、比較的水に弱く、どうしても輪染みなどが出来てしまいます。
しかし、いつのまにかついてしまったシミも、簡単に落とすことが出来ます。
クリーニング→サンディング→塗装&乾燥の手順でケアすれば、思っていたよりも簡単にきれいになるので、
是非試してみてください。
さらに、家具の角などをぶつけてしまった凹み傷も補修できます。
無垢木材は空気の層の集まりです。凹み傷はこの空気の層がつぶれてしまっているだけなので、
その空気の層をもう一度膨らませてあげれば元に戻せます。
この場合は、アイロンのスチームモードの蒸気で空気の層を膨らませてあげる方法が有効です。
何度かアイロンを当てているうちに、表面の凹み部分が浮いてきて目立たなくなります。
木材の特徴を活かして補修してみましょう。
― 動画「オイル塗装で仕上げた無垢フローリングのメンテナンス方法」
マルホンショールーム MOKUZAI.comの久保田麻希さんが無垢フローリングのお手入れ方法について、実演を交えて詳しくお話してくれました。是非ご視聴ください。(※約7分)
― マルホンショールーム MOKUZAI.comより
多少の傷やシミがあっても、自分自身で補修ができるのが無垢フローリングの魅力です。
年末の大掃除で、日常のメンテナンスに加えて年に一度のスペシャルケアを加えてみてください。
きれいになった床で新年を迎えるのも良いですね。
マルホンショールーム MOKUZAI.comは、住まいづくりを考えている方に、
視覚・嗅覚・聴覚・触覚で無垢木材を感じて体感していただけるよう、
約50樹種の床材と壁・天井材など個性豊かなサンプルをご用意しています。
メンテナンス方法や選び方などについてもお伝えしておりますので、是非ショールームへお越しください。
※2021年10月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございます。