日々の暮らしのなかで、なにかと憂鬱なお天気と捉えられがちな「雨」。しかし、古くから雨や湿気と上手に付き合ってきた日本では、雨の日の風情を豊かに楽しむための工夫や、湿気や水分を大切にした空間づくりのセンスが培われてきました。
今回のセミナーでは、そんな「雨と暮らし」の機微に注目。特にその中でも、屋根の上の雨を受け止め、地中まで雨水を運ぶ雨樋の一種、『鎖樋(くさりとい)』の存在とそのデザイン、そして、雨水が落ちてくる様子を目と耳で楽しませてくれる風情をクローズアップします。
第1部では、土に還るマテリアル、オフグリッドハウスなど、生態学的建築デザインに取り組む建築家:能作文徳氏を講師にお招きし、ご自身の考える建築の姿と「雨・湿気・水分」の関係について、事例のご紹介と共にお話いただきます。
また第2部では、モダンなデザインの鎖樋の製造・販売を手掛ける瀬尾製作所とタニタハウジングウェアの両社長がコラボ。鎖樋についての基本的な知識から、開発秘話、デザイン上の工夫、それを活かし楽しむためのアドバイス、詳細な取付け方までを、様々な事例や実物を交えながらご紹介いただきます。
雨の日の暮らしをもっと魅力的にするための工夫や、雨の日が待ち遠しくなるようなライフスタイルのヒントが満載です。セミナー終了後の懇親会では、「雨の日にワインを飲むと美味しい?」というウワサを、講師陣と参加者の皆さんと一緒に検証します。
※やむを得ない事情により、中止または延期とさせていただく場合がございます。
※画像はイメージです。
日時・プログラム
●日時:2024年2月16日(金)17:00~18:30セミナー / 18:30~19:30懇親会
●会場:リビングデザインセンターOZONE 7F コラボエリア+瀬尾製作所ショールーム(事前申込制)
【プログラム】
<第1部>能作文徳建築設計事務所 能作 文徳氏 講演 (17:00~17:45 / 45分)
<第2部>雨樋・鎖樋の魅力(17:45~18:30 / 45分)
<第3部>懇親会「雨の日にワインを飲むと美味しい?」(18:30~19:30 / 60分)
講師
能作 文徳(のうさく ふみのり)
建築家。1982年富山県生まれ。2005年東京工業大学卒業。2007年同大学院修士課程修了。2008年Njiric+ Arhitecti(クロアチア)研修。2010年より能作文徳建築設計事務所主宰。2012年博士(工学)取得。2012~18年東京工業大学助教。2018~21年東京電機大学准教授。2023年コロンビア大学特任准教授、ミュンヘン工科大学客員教授。現在、東京都立大学准教授。建築設計をはじめ、アート作品、インスタレーション、リノベーション、論考執筆などの活動を行ない、大学研究室と連携し、建築・都市・生態系のリサーチを行なっている。太陽エネルギー、土壌の再生、生分解性素材、生産から廃棄までの物質循環をテーマに建築デザインに取り組んでいる。
主な作品に「西大井のあな」*1、「明野の高床」、「杭とトンガリ」*1、「高岡のゲストハウス」*2、「秋谷の木組」*1など。(*1 常山未央と共作、*2 能作淳平と共作)
主な受賞に、2016年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示 特別表彰、第33回JIA新人賞、日本建築学会作品選集新人賞など。
なお、TOTO ギャラリー・間(東京都港区)では、2024 年 1 月 18 日(木)~3 月 24 日(日)の会期で、『能作文徳+常山未央展︓都市菌(としきのこ)―複数種の網目としての建築』を開催。
https://jp.toto.com/gallerma/ex240118/index.htm
パネラー
瀬尾 良輔(せお りょうすけ)
瀬尾製作所株式会社代表取締役社長。
リビングデザインセンターOZONE 7F「瀬尾製作所展示室 SEO TOKYO SHOWROOM」にて現代の建築に合わせた鎖樋や、現代のライフスタイルに合わせた仏具をご紹介しています。
https://www.ozone.co.jp/space/seo/
谷田 泰(たにだ やすし)
株式会社タニタハウジングウェア代表取締役社長。
リビングデザインセンターOZONE 3F「カタログライブラリー」にて、長年の銅雨樋や銅屋根の成型技術で培ってきた緑青銅板を使ってプレス成形した内装建材をご紹介しています。
http://www.tanita-hw.co.jp/
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